6月に入りましたね!先月の為替の値動きにあなたはついて来れましたか?
今日は『三角保ち合い』『ペナント』『トライアングル』についてのお話しをして行きたいと思います。(ちなみにどれも同じ相場状況を表す言葉です)
トライアングルからラインブレイクすると大きく価格変動を起こすのがトライアングルの魅力であり特徴ですね。
多くの人が上のような価格変動を期待してトライアングルを攻略しようとラインの外には波に乗るための『逆指値』の新規注文が殺到します。
しかし、時としてトライアングルからラインブレイク!!大きな値動き来る!と思ったら『アレ?』『あれれれれ??』と価格は大きく動く事なくちょこまか動いてどっか行って帰って来てしまう檻から脱走したサルのようにうろちょろし始めます。
(バナナでも食べてるのでしょうか?)
(ボス猿が帰って来たからまた元の場所に戻っているのでしょうか?)
※価格はサルではありません。
この『トライアングルからラインブレイク後の大きな波動に期待して失敗』というあなたの為の記事になります。
この記事のポイント
- 【落とし穴】トライアングルブレイクで大きな値動きは実は頻繁に起きない(大きな値動きに期待して勘違いしてしまう)※ブレイク後の小さな値動きはよく起きる
- [対策1]意識される価格に水平ラインを引こう
- [対策2]チャネルを意識しよう
- [対策3]ローソク足の時間軸を上位足を見て意識される価格を確認する
2020年5月ドル円のトライアングル(?)
新型コロナの影響で為替の値動きは乱高下にありますが、新型コロナの影響で兼業・副業といったスタイルを考えた人が多くなりましたね。
この記事を読んでいるあなたもオンラインを利用した収入を考えたり始めたりしたと思います。
私はコロナ騒動の前から相場に触れて値動きの勉強をしているのでこの記事を参考に副業を考えているあなたもトレードの勉強や参考にしてみてくださいね。
さて、5月のドル円の値動きで『不思議?』な所があったので見て行きたいと思います。
↑意識されていた上値と下値のラインで出来るトライアングルのラインから抜けたのに値動きがありません。ちょこまかしたサルのような値動きですね。(※価格はサルではありません)
これはネット上で『ドル円死んでる……』と言われますねw
FXをやっていてドル円を見張っていたトレーダーの多くはこのラインを引いていたと思います。
この時にラインブレイクで大きな値動きはありませんでした。というか今もまだありません。
この5月末に起きた【相場心理】『どんな考えをしていたのか?』を見ていきます。
- トライアングルブレイク!!と思ってここで買ってしまったトレーダーが多い
- 買いで入ったトレーダー(ロング勢)が価格の回復からエキジット(利確・損切り)出遅れると思って高値掴みしたトレーダーも現れる
- 下落によってトライアングルで大きな値動きが来なかったから本物の大きな値動き!?と思ったトレーダーの売り
- 思ったほど下落がなくてショート(売り勢)の損切りで上昇
- 高値掴みしたトレーダー(②で買った人)の損切りで下落(カップandハンドルが作られる)
相場心理が最も現れる典型的な『カップ&ハンドル』が作られていますね。
でも待って!?
ん?
なんでラインブレイクしたのに大きな値動きなしなん??
そうですね。問題はなぜトライアングルのブレイクで大きな価格変動は起きなかったのでしょうか?
トライアングルブレイクから大きな値動きは実はそんなに起きない(勘違いしてしまう)
※別日ドル円チャート
トライアングルブレイクは大きな値動きを作ります。これは事実です。
しかし、実はそんなに多発しないと思ってください。というのは『大きな値動きは5分に1回や10分に1回のハイペースで起きないですよ!』と言う意味です。
上の図でも一時間足でローソク足140本分で7日20時間くらいかけてトライアングルを作りブレイクしています。
ここで大切な事が【勘違い】です。
『ザ・勘違い』です。
このラインは最初から引けた訳ではありません。
黒い線が引ける前の3月23日頃では恐らく点線で引いた線が意識されていたと思われます。(というかしてた)
点線で作られたトライアングルをブレイクしても価格の大きくな値動きはなくN字の波動を繰り返していますね。
(N字がどんどん小さくなって縮小が極まった最終段階のブレイクが本物の大ブレイクです)
ここでの教訓は『トライアングルはラインブレイク後に大きな価格変動がなければ、ラインの引き直しで再度トライアングルを作る』となります。
つまり、早まってしまっただけでありトライアングルの先にはまたトライアングルがあります。ラインを引き直して情報を更新して再度トライアングルを意識するようにしましょう。
基本的に為替の値動きは呼吸するように『上に行ったら下に戻って、下に行ったら上に戻る』基本はレンジ相場です。
【逆指値】の新規注文はラインブレイクで大儲け出来る殿下の宝刀ですが、諸刃の刃でもあります。使い方を間違えると自爆になります。
次からは対策について書いていくので楽しみにしてくださいね。
大切な対策なのでスルスルとスクロールすると大切な情報を見逃して損しちゃいますよ。
【対策1】意識される価格に水平ラインを引く
基本中の基本ですが『水平ライン』は描くようにしましょう。意識される価格のはブレイクのきっかけにもなりますが価格が1度止まる所でもあります。
ラインブレイク後に失敗する人の特徴はエントリーが上手くてもエキジットが下手な所です。
水平ラインを引く事でエキジットポイント・ターゲット・利確目標を決める材料になります。
水平ラインを引くコツ
- 過去の高値安値のライン
- 何度も[反発]した価格ライン
- フィボナッチリ・トレースメント
- ギャン・ボックス
過去の高値安値、反発したラインは先程の画像で視覚的に分かりますね?わからなければ愛のビンタです。
フィボナッチ・リトレースメントとスクエアは下のようなツールを使ったテクニカル分析です。
どちらも横に水平ラインを引く比率は黄金比フィボナッチ数列を使っていますが[ギャン・ボックス]は縦の線も入っているので時間軸の周期・サイクル理論の応用にもなります。
個人的には[ギャン・ボックス]は少し見えにくいので[フィボナッチ・リトレースメント]を好んで使っています。
【対策2】チャネルを意識しよう
『平行チャネル』を使ったテクニカル分析になります。
『チャネル』とは水路・航路といった意味で帯状の平行ラインとトレンドを意識した売買を多くのトレーダーが行うラインになるので『チャネル』のラインが反発やブレイクのトリガーとなる事が多く見られます。
【対策3】ローソク足の時間軸を変えて上位足で意識される価格を確認しよう(意識される価格を対策1と対策2を合わせて確認)
トライアングルの失敗は大きな値動きに期待し過ぎているのが原因として考えられます。
トライアングルはN字の曲り角の部分。
『V』の角で起きるようになります。
1分足のチャートです。
こうやって見ると『トライアングルブレイク頻繁に起きてるやんけ!』となりますね。
頻繁に起きないと言っているのは大きな値動きです。
1分足レベルで見て小さなトライアングルは見る角度によって多く発見できますよ。
今回の記事で伝えたい事は『トライアングルからブレイクして大きな値動きに期待してしまうのは失敗』ということです。
では時間軸を上げて意識される価格に線を引いて見ますね。
15分足にして『平行チャネル』と『水平ライン』を意識されると思われる所に引いてみました。
1分足に画面を戻すと↓
少しズレはありますが『チャネル』や『水平ライン』で反発・ブレイクのきっかけになっていますね。
トレンドもプライマリー・セカンダリー・マイナーと長期・中期・短期と考えるように大きな時間軸の流れから考える事で大きな波の中にある小さな波にも対応できます。
『森を見て木を見ない、木を見て森を見ない』とならないようにしてエントリーのタイミングとエキジットの価格を設定しましょう。
まとめ
要するに失敗する人の特徴はブレイク後に【大儲け】を期待している人です。大切なエキジットポイント・ターゲット・利確目標を低めに設定して勝率を上げるようにしましょう。
また、この記事を読んでラインを引く精度を上げるとより良いですね!
P.S.
この記事で触れた5月末のトライアングルブレイク後の大きな値動きの不発については別記事で書いていくので楽しみにしててくださいね。