どーも!執筆師のトモ王です。
今日は『投機』についてのお話しです。
『投資』ではなく『投機』と言う言葉はあまり聞き慣れない言葉ですね。
『投機』のメリットは短時間で簡単に大きな利益を発生させることが出来ます。しかし、反対に失敗すると大きな損失を出すのが『投機』のデメリットでもあります。
それではこの『投機』について学んでいきましょう。
『投機』とは
まずは『投機』についての説明です。
【投機とは短期的な価格変動の目論みから利益を得ようとする行為】
投資の相場取引の中でもハイリスクハイリターンな短期的な取引のこと。
『投機』の明確な定義はないので投資の世界では短期的でリスクの高い取引を『投機的な』と表現することがあります。
新型コロナの影響で金銭面が不安に
中国の武漢市で初めて発見されたウィルス【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)】の世界中で感染が拡大するパンデミックの影響から不況が続き仕事の収入が減少する、もしくは収入がゼロになるという金銭的不安を抱える人が増えてきました。
日本では国から国民への助成制度の期待値は少なく生活費のやりくりが不安視されますね。
また、企業へ『無担保・無利子の融資』が経済政策として出されていますが『融資』なのでお金は返さないといけない『借金』となります。
この不況で国民一人一人の不安は募るばかりです。
投機で儲けて不況を乗り越えられないのか?
『投機』を利用して儲ける事が可能なのか?
投機的な投資はギャンブルに近く『運任せ』な要素があるので答えとして断言は出来ませんが私の回答としては『初心者は損失を出し続けて取り返せなくなるから投機はやらない方が良い』です。
特に相場取引の『短期取引』で利益を出す事は難しく『スキャルピング』と呼ばれる上級者向けのトレードになります。
初心者がこの『スキャルピング』で利益を出し続ける事は知識的にも技術的にもメンタル的にも難しい面があります。
この利益を出し続ける事が難しい理由についてはもう少し記事を読み進めた先に書き残しておきます。
投機は結果としてギャンブルになって失敗する
結果から言うと『投機』で儲けようとすると初心者は失敗します。
失敗してしまう理由はシンプルに1つだけです。
その理由とは【投機=ギャンブル】になっているからです。
また相場の世界ではこの『投機』の勝率はとても少なくなってしまいます。
儲けを大きくしようとする相場心理が勝率を下げているのが原因です。
投機的な取引の勝率は極めて少ない原因はこれ
相場取引を行う時に中級者や上級者は『資産を分けて買っていく』という資産に余力を残しながら取引を行います。
例えば手元に1万円あったとします。
普通の投資家ならば1回の取引で使う資金は500円〜1,000円と決めて資金力に余裕を持たせます。
外国為替取引のようなレバレッジ取引ではこの資金の余力が『証拠金』となり証拠金の維持率は100%以上でなければなりません。
- 証拠金が100%未満になると定められた期間以内に資金を追加で入金して証拠金を追加し100%以上に保たなけばいけません。
- 証拠金が一定の量を維持出来ないか一定期間以内に100%以上を維持できないと強制的に損失を確定する『強制ロスカット』となるか証拠金が0を超えてマイナスになる『追証(おいしょう、追加証拠金の略)』と呼ばれる借金を背負う事になります。
仮に1万円から1,000円を使って買い取引したとします。
この後に損失が1,000円分出た場合は9,000円が資金の余力の証拠金としてあるので強制的に損失を確定する『強制ロスカット』は行われません。
『投機』では1万円持っていたら1万円分を1回の取引で使用する事になります。
全力投球です。
資金を全て使っているので1円でも損失が出たら証拠金が100%未満となり『強制ロスカット』のリスクがあります。
『投機』ではレバレッジのかけ方が大きなハイレバレッジとなります。国内だと最大で25倍の取引となり、海外だと888倍と超ハイレバレッジ取引もありますがレバレッジが高ければ高いほど少しの価格変動で強制ロスカットとなりやすい傾向にあります。
タイミングよく価格が反転する所をピンポイントで買えたら良いのですが、分析の出来ない初心者には不可能に近いです。
実際の相場で失敗例をチャート図で見てみましょう。
価格の高値天井で買ってしまって少しでも価格が下がると損切り(ロスカット)となって損失を出して負けてしまいます。
仮に運良く上手いこと買えて利益が出ていても『利食い』と言って利益を確定させなければいけませんが、『まだまだ利益が伸びる!?』と根拠もなく強欲に溺れてしまう心理が働き利益を確定する機会を失ってしまいます。また買った価格より下がってしまうとロスカットっとなってしまいます。
対策として
- まだ相場の分析に自身のないうちは投機的な短期取引はやめるようにする。
- そしてギャンブルのように短時間で大きな利益を狙う『スキャルピング 』ではなく数日後くらいの長期的な利益を狙う『スイングトレード』を心がけて行う。
- 資金管理も『分けて買う』という証拠金に余裕を持たせるようにする。
- 欲望に溺れると『利益の確定』が難しいので利益を確定する『目標利益』を予め決めておく。(例※500円の利益が出たら利益確定する等)
- デモトレードを利用してみる(デモトレードでは実際のお金を使わずにトレードを練習する事が出来るのでデモトレードで投機的な取引が再現性があるのか試してみると投機の難しさがわかります)
終わりに
投機的な短期取引では損失を出す確率の方が高いため、資金を分けて買ったとしてもハイレバレッジ取引では負けが続きやすく『損切り貧乏』となってしまいます。
私が今1番恐れているのはこの不況の中であなたの大切なお金を相場取引で失わないで欲しいです。
そしてもし今大切なお金を握りしめているのなら『投機』ではなく『しっかりとした、あなたにあった自己投資』に費やして欲しいです。
これから国や県、市区町村の政策や大物投資家や資産家から何かしらの不況対策でお金があなたの手元に回ってくる事があります。
その大切なお金はしっかりと握りしめてください。全力で握りしめてください。
このギャンブルのような『投機』に全力で使うことは絶対にしないでくださいね。