どーも!
今日はFX外国為替相場のエントリーとエキジットのタイミングをどのように決めてシナリオを作っているのか? についてライントレードを利用しながら話していこうと思います。
大切な事を言うと相場の格言『頭と尻尾は猫にくれてやれ』という言葉に着地します。(もしくは頭と尻尾はくれてやれ)頭と尻尾とは儲け損ねた利益の事ですね。
FXに時間を費やしている限り儲けたいと皆さん考えますよね?
しかし、ほとんどのトレーダーは稼ぐ事ができません。
ある調査では負けるトレーダーの比率は全体の9割と言われており勝てる人は1割しかいないと言われています。
FXで稼げないトレーダーの特長として、売買に『なぜ』という理由がない事です。
売買は『安く買って高く売る』基本ですが、FXでは『高く売って安く買い戻す』という方法もあります。
買いから始まるだけの選択肢が一択ではなく、売りからも始める事ができます。
FXで『エントリー』と『エキジット』についてですが、『エントリー=新規注文』で『エキジット=手仕舞い』の事ですね。
まぁ、単純に訳すと『エントリー=参加』『エキジット=退場』になりますね。要するにFXでの注文の始まりと終わりを意味しますね。
FXでエントリーする時の理由決めにはいくつかの手法が色々あり、インジゲーターを使った指標を見てエントリーする方法が一般的にあります。
例えば、RCIの数値が30より下がったから買いでエントリー。一目均衡表で『三役好転』が確認できたから買いでエントリー。移動平均線がデッドクロスしたので売りでエントリーといった様々な方法です。
指標を使わずチャート上に、ローソク足の高値や安値の意識される価格にラインを引くプライスアクションを意識したラインドレードもあります。
多くのトレーダーはこのチャート上にラインを引いて、ラインの価格や前後を意識してエントリーやエキジットといった注文を行います。
このラインを意識したドレードを今日は紹介していきます。
ライントレードにはシンプルに2つです。
- ラインで反発
- ラインをブレイク
この2つを意識したドレードになってきます。
トレンドの状態で背景が良いのか悪いのかも考えながらエントリーとエキジットを決めていく事になりますが、基本的にはやり方は似ているので下に紹介する方法で学んでみましょう。
レンジ相場を意識してラインで反発を狙うエントリーからエキジットのシナリオ
(FXドル円2020/02/14)
【レンジ相場】の状態ですね。
黒線を底として反発の上昇を期待してエントリーしたシナリオです。
この相場状況は少し特殊ですが、長期的には下降トレンドの可能性があり、短期的には上昇トレンドに見えているが、高値も安値もある程度の価格反発して落ち着いている超短期的には【レンジ相場】の状態です。
短期的に上昇トレンドなので【買い】で入るシナリオですが、あくまで【短期買い】です。
底でトリプル・ボトムにも見えるため【買い】で入っていますが、上値はトリプル・トップ以上に突かれているため【レンジ相場】ではあまりボトム・トップは(時間軸にもよる)わかりにくいです。
上位時間軸(長期的観点)としては下降トレンドと意識しているので大きく下げる可能性が高いです。
ここでの戦略は黒線まで価格が下落するのを待ち『買い』エントリーします。その後は、紫線まで上がる事を期待して紫線の少し下値でエキジットを設定します。
ちなみに損切りは黒線を割ったらすぐに損切りエキジットです。
具体的には黒線をタッチして反発を確認してから買いでエントリーします。順当に上昇を見せるならば、紫線よりも少し下の価格でエキジットを行います。
プロトレーダーはこのラインを上手く引き、ピンポイントでエントリーとエキジットを全て利益に変える事が出来るのですが、中級者以上のテクニックになります。
ドレード始めたての頃は下から上まで丸ごと全て利益にする事は意識せず『その間の値動きだけを利益にする』事を意識しましょう。
これは相場の格言『頭と尻尾は猫にくれてやれ』に当たります。
なぜ? 『間だけを取る』のかというと、トレード始めたての頃はチャート上にラインを引いても実は自分だけが意識したラインであり大衆には意識されていなかったり、エントリー出来てもエキジットとして意識したラインをタッチする前に逆行してエントリーラインに戻る事もあります。
また、トレードに慣れてくると予想外の値動きも想定内になるので対処が出来るのですが、初心者は予想外の値動きにはパニックになり利確も損切りが出来なくなる恐れがあるからです。
もう一例いきましょう。
ラインブレイク後のエントリーからエキジットのシナリオ
(FXポン円2020/02/14)
【強い上昇後の下げ】
強い上昇後には反動で【下げ】になる事が多いです。調整波や修正波と言われたりしますね。
過去に意識された天井のラインをブレイク後、運動限界となり下落に転じている状態ですね。
調整や修正と呼ばれるのは、強い上昇から高値をつけて価格が止まり上値に不安を感じて買いでエントリーしたトレーダーが利確して売り始めます。
上値に不安を感じて売りが増えますが、この期間に思った程下げなければ売りでエントリーしたトレーダーの損切りで価格の上昇が発生します。
また、強い上昇の波に乗りさらに買われて上昇します。この期間を終えると再度上昇する事から調整の期間として呼ばれています。
上昇高値から反発して下落し真ん中の紫線で何度か底を作り反発したがブレイクして下落したチャートですね。
これはブレイク後のエントリーを想定した図で【売り】からエントリーしています。
当然、損切りのエキジットも予め決めています。損切り注文の価格は設定していないと想定外の負けになり、メンタル的に損切りが遅れる事に繋がります。
損切りが遅れると『いつか価格が戻るから大丈夫』という理由のない期待が生まれてしまい含み損がドンドン膨らむ危険な状態になるので絶対に損切りは設定するようにしましょう。
チャートを見るとサポートとレジスタンスのラインが逆転するロールリバーサルも意識し、再度ラインに戻っても売りのポジションを追撃で入れるシナリオです。
エキジットは過去の高値レジスタンスでありブレイクされて強い上昇を作ったラインの少し上に設定します。
ここでも相場の格言『頭と尻尾は猫にくれてやれ』にのっとりラインのジャスト価格には利食いエキジットを設定していません。
もちろん、この1番下の紫線のエキジットを意識したラインも割って強く下落する事もあります。
そうなるとかなりの利益になり爆益となりますが、奇跡的なラッキーパンチは中々起きる事はありませんし、相場で高望みをしてしまうとエキジットにブレーキがかかり利確のタイミングを逃してしまいます。
また、高望みで更なるラインブレイクを待って爆益を狙うと逆行してすぐに損切りになりやすく、負ける確率を上げてしまいます。
あと一つ加えると上値に不安はありますが『上昇トレンドが発生している状態』になりますので【売り】で入っているのですが、強い上昇には警戒している状態です。
損切りを設定しない手法で利益を上げているトレーダーもいますが、1番危険な事は全資金を失う相場退場です。
損切りのラインは予め決める事で資産を守り次のチャンスに再度エントリー出来るので損切りは絶対に設定しておきましょう。
まとめ
ここで紹介した例は絶対に利益があがる方法ではありませんが、冒頭で話した『売買に理由がない』人向けのヒントになります。
ラインを意識して『反発・ブレイク』を想定したエントリーとエキジットを設定することでコツコツと儲けを重ねる事が可能になります。
また、紹介した例ではシナリオは1つずつ紹介していましたが、シナリオは1つだけ用意するのではなく、2つ目の別のシナリオも用意が出来るようになるとトレードのレベルがとても上がります。